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Capote, R.*; Soukhovitskij, E. Sh.*; Quesada, J. M.*; 千葉 敏
Physical Review C, 72(6), p.064610_1 - 064610_6, 2005/12
被引用回数:50 パーセンタイル:91.85(Physics, Nuclear)核力の非局所性の効果を含む分散関係に基づくアイソスピン依存のチャンネル結合ポテンシャルを構築し、UとThの中性子反応データ(強度関数,散乱半径,全断面積,散乱断面積)と陽子反応データ(散乱断面積)を同時に解析した。ポテンシャルの形状因子は質量によらないと仮定し、分散関係が与える滑らかなエネルギー依存性がThとUの全断面積の差をよく再現できることがわかった。一方、分散関係を用いない従来型のポテンシャルではこの差を再現することはできない。この研究により、今回構築したポテンシャルが近接するアクチノイド領域核に対して拡張可能であることが示唆された。
Soukhovitskij, E. Sh.*; Capote, R.*; Quesada, J. M.*; 千葉 敏
Physical Review C, 72(2), p.024604_1 - 024604_12, 2005/08
被引用回数:67 パーセンタイル:94.77(Physics, Nuclear)非局所効果に起因する分散項を含むレーン型チャンネル結合模型を用いて、0.001200MeVの範囲でThによる核子散乱過程の研究を行った。分散項を考慮することで、エネルギー依存性の無い形状因子と簡単なエネルギー依存線を持つポテンシャル強度で測定データをよく再現できた。陽子チャンネルに対しては、クーロンバリア以下のエネルギー領域で分散項から来るクーロン補正が主要であることがわかった。また、核力の非局所性が要請する虚数ポテンシャルの振る舞いが、100MeV以上でデータを記述するうえで重要なことが判明した。
Soukhovitskij, E. Sh.*; 千葉 敏; 岩本 修; 柴田 恵一; 深堀 智生; Morogovskij, G. B.*
JAERI-Data/Code 2005-002, 78 Pages, 2005/03
軟回転体模型ハミルトニアンに基づくチャンネル結合光学模型によって原子核の集団励起構造と反応断面積を記述する計算コードOPTMANにおいて用いられている理論,数値計算手法と入出力フォーマットの説明を行う。同時に軟回転体模型によって原子核ハミルトニアンのパラメータを求めるコードSHEMMANの説明も行う。本研究は、国際科学技術センター(ISTCモスクワ)のプロジェクトB-521として、日本のサポートの下で行われている。本プロジェクトによりOPTMANにおける数値計算アルゴリズムは完全に改訂され、またユーザーフレンドリーなインターフェースが設けられた。
松本 琢磨*; 肥山 詠美子*; 緒方 一介*; 井芹 康統*; 上村 正康*; 千葉 敏; 八尋 正信*
Physical Review C, 70(6), p.061601_1 - 061601_5, 2004/12
被引用回数:154 パーセンタイル:98.31(Physics, Nuclear)He+C反応におけるハロー構造の影響を調べるために、4体CDCC(離散化連続準位チャンネル結合法)法を提案する。この手法を用いて核子あたり38.3MeVでの弾性散乱断面積の研究を行った。Heをガウス展開法を用いて+n+nという三体波動関数の形で記述し、Cの波動関数の密度分布とともに二重たたみ込み法によりチャンネル結合ポテンシャルを求めた。He+C反応とLi+C反応を比較することによりHeのハロー構造の影響についての議論を行う。
Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Kim, B.*; Hong, S.*
Journal of Nuclear Science and Technology, 40(2), p.69 - 76, 2003/02
被引用回数:8 パーセンタイル:49.89(Nuclear Science & Technology)軟回転体模型の波動関数を用いて構築した結合様式に基づくチャンネル結合理論によってCrの核子散乱データの解析を行った。はじめに軟回転体模型のパラメータを実験的にわかっているCrの4.5MeVまでの集団準位構造を再現するように決定し、それを用いて光学模型ポテンシャルと変形パラメータの検索を行った。この手法による計算がこの核の200MeVまでの相互作用データを良く再現できることがわかった。
Sukhovitskij, E.*; 千葉 敏; Lee, J.*; Lee, Y.*; Chang, J.*; 丸山 敏毅; 岩本 修
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(8), p.816 - 826, 2002/08
被引用回数:13 パーセンタイル:63.36(Nuclear Science & Technology)軟回転体模型及びそれを用いるチャンネル結合法により、Fe原子核の集団準位構造,B(E2)遷移確率及び核子入射反応の統一的記述を行った。準位については、励起エネルギー5.5MeV程度までの準位を再現することができた。また、相対論的運動学,殻模型,分散関係及びDirac現象論の効果を取り入れた光学ポテンシャルを採用することで、われわれの以前の研究で未解決の問題として残されていた全断面積の実験データとの不一致が解決され、160MeVまでの核子入射反応データを非常に良く再現できるポテンシャルを導出することができた。
Soukhovitskij, E. Sh.*; 千葉 敏
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.697 - 702, 2002/08
軟回転体ハミルトニアンの解として得られる波動関数を用いるチャンネル結合計算により、広い質量数領域の原子核の低励起集団準位構造と核子入射反応が統一的に記述できることが示された。さらに遷移確率も精度良く記述できることが分かった。今後、この方法は原子力開発に必要な核データのみならず、天体核合成などの分野でも威力を発揮することが期待される。
西尾 勝久; 池添 博; 光岡 真一; Lu, J.*
Physical Review C, 62, p.014602_1 - 014602_12, 2000/07
被引用回数:71 パーセンタイル:93.48(Physics, Nuclear)Si+PtとGe+Ndの蒸発残留核断面積を測定した。Si+Ptでは核分裂断面積も測定して融合断面積を決定した。実験は原研タンデムブースタ加速器と反跳生成核分離装置を用いて行われた。Si+Ptの2つの断面積から、複合核Uの蒸発過程(出口チャンネル)を決定した。これにより、Ge+Ndの蒸発残留核断面積から融合断面積が決定される。入口(融合)と出口チャンネルについては、それぞれチャンネル結合法と統計モデルによって考察を行った。この結果、変形したNdの先端部からGeが衝突する場合、10~10の割合で融合しにくく、13MeVのエキストラプッシュエネルギが要することがわかった。一方、側面衝突では、エキストラプッシュエネルギはゼロであることがわかった。
千葉 敏; 岩本 修; Suddrovitskii, E. S.*; 渡辺 幸信*; 深堀 智生
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(6), p.498 - 508, 2000/06
核子とCの反応を記述する光学ポテンシャルを得るために、軟回転体模型を用いてCの集団準位構造、B(E2)データと中性子及び陽子反応断面積の統一的な解析を行った。異なる励起準位への遷移を記述するために、軟回転体模型による集団準位構造の解析により得られた励起準位間の結合強度が本質的に重要であることが判明した。また、陽子散乱データを解析に含めることにより、高いエネルギー領域までの光学ポテンシャルを精度良く決定することが可能となった。この結果、このモデルが150MeVまでのさまざまな観測量を良い精度で記述できることがわかり、高エネルギー核データライブラリーを初めとする核子入射核反応データ整備の強力な手法となり得ることが示された。
Sukhovitskii, E. S.*; 岩本 修; 千葉 敏; 柴田 恵一
JAERI-Data/Code 99-028, 11 Pages, 1999/05
軟回転体模型に基づくチャンネル結合光学模型計算コードOPTMANに付与された新しい機能を説明する。この新しい機能により、200MeV程度までの中性子と陽子入射により引き起こされる反応を同時に解析することが可能になった。
杉山 康治; Napoli, D. R.*; A.M.Stefanini*; L.Corradi*; C.Signorini*; F.Scarlassara*; 冨田 芳明*; 池添 博; 井出野 一実*; 山内 良麿*; et al.
European Physical Journal A, 4(2), p.157 - 164, 1999/00
被引用回数:1 パーセンタイル:10.51(Physics, Nuclear)クーロン障壁近辺のエネルギーでNi+Zrの系の弾性・非弾性散乱の測定を行った。弾性-非弾性散乱のピークが分離でき、精度の良いデータとなった。チャンネル結合法による理論計算を行い、実験との良い一致が得られた。中重核以上の重イオン反応では、融合反応、深部非弾性散乱、核子移行反応等も重要になってくる。この実験は、入射エネルギーによらない光学ポテンシャルを用いた、チャンネル結合法の計算が、すべての実験データを説明できることを示したものである。
Sukhovitskii, E. S.*; Y.Porodzinskii*; 岩本 修; 千葉 敏; 柴田 恵一
JAERI-Data/Code 98-019, 48 Pages, 1998/05
プログラムOPTMANはベラルーシの放射線物理化学研究所において光学模型計算のツールとして開発され、核データ評価に使用されてきた。このコードは20年以上にわたり改良が加えられ、多くのオプションが追加されてきている。近年ISTCプロジェクトのもと日本の財政支援によってマイナーアクチナイドの核データ評価に使用され成功を収めている。プログラムSHEMMANは集団原子核構造を計算し、原子核ハミルトニアンのパラメータを推定する。得られたパラメータはOPTMANによる光学模型計算に使用される。このレポートはこの2つのコードの使用方法について、報告を行う。
Sukhovitskii, E. S.*; 千葉 敏; 岩本 修; Y.V.Porodzinskii*
Nuclear Physics A, 640(2), p.147 - 162, 1998/00
被引用回数:19 パーセンタイル:70.06(Physics, Nuclear)Soft-rotator模型を陽子・原子核反応に適用できるように拡張し、それを用いてCの集団準位構造、電磁遷移確率と核子(中性子及び陽子)の反応断面積の研究を統一的に行った。拡張された模型は、これらの物理量に対する観測値を良い精度で再現できることをがわかった。ただし、入射エネルギー40MeV以上における、第一励起準位への陽子非弾性散乱の後方角度の異常な振る舞いを説明することはできなかった。次に、中性子と陽子に対して得られた光学ポテンシャルの実数部における差から、原子核平均場中における核力の荷電対称性の破れに関する考察を行った。結果は(-0.64.4)%であり、明確な結論を出すことはできなかったが従来の手法に比べてより信頼でき、かつ厳しい制限を与えることができた。荷電対称性の破れをさらに高い精度で検証し、かつ上述した陽子散乱の後方角における異常性の原因を調べるためには、現時点で不足している高精度の中性子散乱断面積データが必要だと思われ、今後そのような測定が行われることを期待する。
千葉 敏; 岩本 修; 山内 良麿; 杉本 昌義; 水本 元治; 長谷川 和男; Sukhovitskii, E. S.*; Y.V.Porodzinskii*; 渡辺 幸信*
Nuclear Physics A, 624(3), p.305 - 327, 1997/00
被引用回数:28 パーセンタイル:80.18(Physics, Nuclear)原研タンデム加速器を用いて、28.2MeV中性子に対するCの弾性散乱及び非弾性散乱断面積の角度分布を測定した。得られた断面積データに集団励起レベル構造データ及びほかの中性子散乱データを加え、Cの20MeV~40MeVまでの断面積データ及び構造データを統一的にSoft-rotator modelを用いて解析することを試みた。はじめにSoft-rotator modelを用いて集団励起レベルをよく再現できることを確かめた。次に得られた固有波動関数を使用して、中性子断面積の計算のためのチャンネル結合法の結合ポテンシャルを計算し、断面積データをよく再現することを見いだした。この研究は28.2MeV中性子に対するCの新しい散乱断面積データを得るとともに、このデータの解析を通して、この質数領域でSoft-rotator modelを用い、構造と中性子散乱を同時にまた非常によく記述できることを最初に示したものである。
濱田 真悟; 杉山 康治; 生田 智彦*; 山崎 明義*
Similarities and differences between atomic nuclei and clusters, p.415 - 422, 1997/00
1C(7.65MeV)の3クラスター状態は原始宇宙創成にかかわる熱核反応における重要な核構造として長年多くの核物理研究の対象となってきた。ウィルキンソン達のクラスターモデルによればBe-B-C近辺の核構造に-nチェインが特徴的にあらわれるという。本研究ではV.OertzenらによるLCNOの観点から、核子移行反応によって励起されるB核の特徴的な状態を調べた。スペクトログラフENMAを用いたBe(Li)B等の反応スペクトル・角度分布を示す。実験で得られた角度分布は単純なDWBA解析に合わず、チャネル結合法がとり入れられた。B核はLi核との比較でも中性子の悪い結合が予想されている核であり、(p,n,d,t-)の粒子放出しきい値も特徴的であるため、その励起構造の解明はクラスター核・天体核・中性子過剰核にとって興味がもたれる。
山内 良麿; 杉本 昌義; 千葉 敏; 水本 元治; 長谷川 和男; 渡辺 幸信*
Nuclear Data for Science and Technology, p.717 - 719, 1992/00
20MeV及び30MeV領域での中性子散乱断面積の原研タンデム加速器による最近の測定結果を国際会議で報告する。Cによる28.2MeV中性子の、及びCrとNiによる18.5MeV中性子の弾性、非弾性散乱微分断面積を飛行時間法により200~140゜まで測定した。これらの実験データについて、光学模型、集団運動模型にもとづくチャンネル結合理論による解析を行い、ヌレーン模型により陽子散乱との比較を行い、中性子散乱断面積の物理的性質を調べた。
山内 良麿
Nuclear Physics A, 283(1), p.23 - 26, 1977/01
被引用回数:14S核について20MeV領域における高速中性子の弾性および非弾性散乱の反応メカニズムと核の集団運動の性質を調べるためにS(n,n),(n,n)反応の微分断面積を入射エネルギー21.5MeVで、飛行時間法により測定した。 データは工学模型および振動模型と回転模型にもとずいたチャンネル結合理論によって解析され、四重極1音子状態の四重極2音子状態への混じりを考慮することにより、振動模型の方が実験値をより良く説明できることが明らかになった。